第267号  26年11月号  大川 澄雄

 霜月、北国よりの雪の便りが届く季節を迎えました。皆様におかれましては、気候の変化の中にもご清祥、そしてお健やかにお過ごしの事と存じ謹んでお喜びを申し上げます。これから寒くなります。どうかお身ご自愛下さいますよう念じております。

刈取り終わって静かになった村が、ふたたびせかせか・・・・。
 9月中旬、一斉に始まった大潟村1万町歩の稲刈り、おちこちでコンバインの轟音を響かせながら無事進行、日々に黄金の穂波も減少致しまして約1ヵ月、刈取り無事終了。何もない、村特有の静かな佇まいに戻ったのでございました。ところがぁ・・・・。

あっちこっちに、たらふく膨らんだ「フレコン」が一列にずら~っと並んで・・・。
 さて、やれやれと思っておりましたら、何やら満杯に膨らんだ「フレコン」がおちこちに並んでいるではありませんか。そうです。刈取り終わっての年中行事、村一斉に「籾殻暗渠」に入りました。この作業は田んぼの排水を良くして軟弱層を硬くして作業をし易くすると同時に酸化土を造り、より美味い米を作るために欠かせない作業であります。
 でも、このフレコン一つ籾殻を満杯にするのに、何と玄米にして20俵分の籾ずりをしなくてはなりません。我が家も相変わらず夜なべ作業・・・ようやく60個(玄米1200俵分)のフレコンを完成、晴天の日を選んで一家総出で暗渠作業に突入したのでありました。

籾殻暗渠作業、超順調に進行、ところがところが大変な事件があ・・・・。
 ほ~いほい、鼻歌を歌いながら順調に進んでいた作業、ふと思い出してポケットに手をやると「ええ~っ無い・・携帯電話がない・・」この広さ、この籾殻満杯の深さ70センチ、幅20センチ、長さ140メートルの暗渠の中、また掘り出した大量の土の中、見つけるのは不可能に近い・・でもコールには反応する。泣くなくその日は帰ったのでありますが・・・・

ところが・・・・奇跡が起きたあ・・・・バンザ~イ・・・
 夜も眠れず「うん、あの時ああでこうだった、いやこうだった・・・」と色々経緯など考えました。実はバイブにしていたのです。それでも諦められず家内の携帯充電満タン、早朝より呼び出しすると反応はあるんです。
 いや~隈なく一日歩くしかない。探し始めて暗渠の跡を約40メートル行った時でした。堀り上げた土の上に何かが光る、「??うわ~あった・・まさに奇跡だバンザ~イ」。そうです、そこに偶然歩いて行ったそのことが本当に不思議、そんな事は絶対ありえない。もう神のおぼし召し、我が生まれてこのかた71年、こんな偶然あったことない。一生の奇跡・・・。あっ・・「何を大げさな・・バ~カ」どこからかブーイングの嵐がぁ・・・・。

今月の一句
ハプニング 秋日真っ赤に 笑ってる