第279号  27年11月号  長井 一彦

 皆様より、日頃の大変なるご厚情を賜っております事に、伏して感謝とお礼を申し上げます。そして、何よりもご健勝で在られますことに謹んでお喜びを申し上げます。
 さて、北国は木々の紅葉もすっかり落ちてしまいまして、木枯らしが吹く季節、山並みから初冠雪の便りを耳にする季節でもございます。北国特有の一気に真冬に突入の気配も致します。残された農作業に全力を注ぎまして、頑張って参ります。

 実りの秋を迎えた頃でございましたか、22年ぶりに中学生の同級会の案内が届きました。刈り取り作業も終え一段落して、久しぶりに会える友との楽しみとは裏腹に、すっかり老いた自分の姿に不安を抱きながら出掛けたのでありました。一転、年老いた友らにひと安心、若かりし学び舎で野球に励んだ話し、修学旅行での枕を投げ合ってのふざけた思い出話し、ほのかに芽生えた??告白話しまで、すっかりその時代に戻っての尽きない話しを懐かしく語り合い、たらふく飲みました。

 また、私たちは戦後まもないゼロの時代からのスタートでございました。でも、貧しくても爽やかな風が吹き始めておりまして、当時のラーメン50円、カレーライスが110円、巷にはスーダラ節が流れた、そんな話しにも花が咲きました。

 経済成長期の象徴でもありました東京オリンピックが開催、それにつられて、サラリーマン人生の我々も社長にと夢見て働き続けた思い出・・・。皆大きな夢を抱いて頑張って来た回顧録・・・・。今は退職後の余暇を楽しむ人、そして生涯現役で働く人・・・・。

 最後に、厳しくもやさしく見守ってくれた先生(もうホントに歳でした)、励まし合いながら喧嘩もした友との必ずの再会を約束して、秋の晴々とした爽快な気分で懐かしい故郷を後に致しました。私の車中には宝物の記念写真、3年5組の笑顔がありました。

今月の一句
懐かしき 秋はこころの 稔りかな