第284号  28年4月号  長井 一彦

 春爛漫の四月ともなりますと大潟村では梅の花から菜の花と桜のトリプルで満開の時期を迎えます。おそらく、全国でも珍しい同時開花ではないかと思います。 何時もでしたらあまり車も少ない大潟村ですが、丁度、ゴールデンウイークと重なりまして、「菜の花ロード」と銘打った道路はまさに渋滞、ごった返しです。
 ほとんど無い村の出来事でありますから、大喜びと言う事でございますが、これもまた村の入植者にとりまして、まさに超農繁期。田んぼが2,3か所に点在しておりますので、道路をトレラーで農業機械を運搬しなくてはならない、それと重なってしまって前に進まない状況なんです。
 でもお客様が村に来て下さる、これは本当に有り難いと思わなくてはなりませんね。

 そして、その農繁期、そりゃもう春の作業が始まりますと、猫の手も借りたいほど忙しくなります。こまちの種子の浸水から育苗土の準備やらハウスのビニール張り、そして種まき作業、代掻きと休まる日がありません。願わくは田植え作業が終えるまで雨と風は遠慮してほしいものですがぁ・・・・。
 
 さて忙しくなる前に我が家でも巣立って行く娘のお話です。
 子供の頃春になれば土の中からカエルが出てきたと笑い、田んぼでオタマジャクシの子を捕まえてはこれがカエルかと首をひねり遊んでいたものでした。
 仕事を辞めて嫁修行でもと家の仕事も手伝い、トマトからキュウリ茄子など野菜栽培を好み自慢の野菜サラダを食べさせてくれました。
 母さんが突然の帰らぬ人となってから婚期が延び延びになりましたが、この度引っ越しを致しました。四年と四ヶ月の間ご飯を食べさせてくれ、洗濯を任され頑張ってくれた娘。「娘さんがいないとさみしいでしょう。」と人から慰めてもらっても実感がどうしても湧かない私。「お父さんが心配だから近くに引っ越す。」と父親を泣かすようなセリフを言ってくれる娘に、いつでも会えると思うのは子離れ出来ない証でしょうか。
 
 そんなこんなでありますが、これからも皆様よりご支援を頂きながら頑張って行きますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

今月の一句
ひょっこりと 娘(こ)が顔を出す 春うらら