第232号  23年12月号  太田 稔

本年も早いもので、もう師走を迎えてしまいました。皆様方におかれましては、恙無くお過ごしの事と存じます。

さて、この一年を振り返ってみますれば、残念ながらあまり明るいニュースはありませんでしたね。大相撲八百長問題・ユッケ問題・ニュージランド地震・ギリシャショック・ジャスミン革命・TPP問題・
タイの大洪水・大王製紙やオリンパスの使い込みやねつ造・ビンラディン死亡・新潟福島、紀伊半島豪雨などなど。そんな中、伊達直人の寄付・なでしこJAPANの優勝など、ちょっとホンワカできる出来事があったにせよ、語らなくてはいけないのは、やはり未曾有の大災害「東日本大震災」であろう。一瞬にして全てを呑みこんだ大津波、そして全てを失った震災者、更にこれからも長期間悩まされるであろう放射能汚染。これは神が与えた試練などではなく、まさしく文明災害、人災なのだと思う。文明の利器による便利・快適さを獲得するがための最終手段=「原発」に手をだしたばかりに、途方もなく大切なものを失ってしまった。

 私が物ごころ付いた頃、今から40年程前は貧乏で着る物にも困り、食べ物もたいした物は口に出来なかった。その後、高度経済成長を迎えて急激に日本(わが家)も変貌を遂げ、何とか人並?の生活が出来るようになった。けれど考えてみれば、このたった40年間で、どれだけ文明が変わってしまったのか。でも、この40年間とは人類の歴史の、ほんの数ミリでしかない。その中では「開発」という名で好き勝手放題。資源を使い、汚し、破壊し、原子力に手を染めた。結果その代償は、あまりにも大きい。今後は地球という星の生命を委ねられた人類の一員として自然を敬い、自然と共生して行きたいと心から思う、いち百姓のたわ事でした。

 人生山あり谷あり、悪い事の後には良い事が待ってます。どうぞ2012年は皆様にとりまして、素晴らしき佳きご多幸の年となりますようご祈念申し上げ、本年最後の「メンバーより一言」とさせて頂きます。誠にありがとうございました。

今月の一句
歳の瀬や 御神酒で感謝 農機具に