第235号  24年3月号  長井 一彦

 月日の経つのは本当に早いものでございます。あっと言う間に二月も終わってしまいました。大変雪の多い寒い日が続きましたが、そこは季節ですね。春らしい穏やかな日々となりました。今年は積雪が
多く、農作業も遅れるのではと心配しておりますが、日に日に雪解けも進んでいるようでございまして、ほっとしている所でございます。

 さて節句、ひな祭りですね。我が家でも妻の手作りのお雛様が今年も飾られました。小さい頃の娘が、「こんなお雛様は嫌だ」と駄々をこねたものでした。その娘も、今は親の気持ちがわかるのでしょう、可愛い娘のために作ったお雛様と思いつつ、深く眺めております。

三月となりますと、春作業が一度にやって参ります。のんびり構えていた私にとりまして、雪がまだまだあるとゆっくりしていた分、「さささっ・・大変たいへん・・・・さてさて何から始めるか・・・」と尻に火が付いたように慌しくなります。
「あきたこまち」の浸種から始まりまして、雪で傷んだビニールハウスの補修作業、床ならし、ビニール張り、育苗用の土の準備等など、なまった足腰をかばいながらの妻と二人での作業がめじろ押し。当分は「ああ~腰が痛い・・・膝が痛い・・・」とお互いかばい合い、慰めながらの日々、でも「なんとかなる・・・・」とマイペース。今年は例年になく、厳冬でございましたから、「きっと豊作かも・・・」と取らぬ狸の皮算用しながら・・・。物事は良い方に考えて「期待は持つべし・・・」と、へん?に夫婦で同調しつつ老体に鞭打って頑張って参りたいと思っております。

そう申しますと、あの未曾有の大震災から一年が経ちますね。一日も心から去らない日々でございました。未だに復興の兆しすら見えない所もあるようでございますが、本当に一日も早く安心してお暮らし下さる事を念じております。
当時、石巻の北上川での河川工事に携わる仕事で、現場におりました倅も、津波による被害を目の当りにしたそうです。倒壊する家屋、がれきと一緒に押し寄せる津波が橋などものともせず呑み込む情景はまさに地獄の有様だったそうです。今もその情景が頭を去らないと言っておりました。「絆」これ程強い言葉はないと思います。微々ながら私も手助けになればと願っております。

皆様のご厚情によりまして「こまちの里」も創立21年目を迎えました。心機一転頑張ります。これからも何卒ご愛顧下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。
季節柄、風邪などお召しになりませんようお気を付けられましてお過ごし下さいませ。
お健やかで在られます事を、心よりご祈念申し上げます。       

今月の一句
うら寂し 過ぎていく日の 雪の果て