第249号  25年5月号  大川 澄雄

 いよいよ田植えの時期を迎えました。
  ♪♪ 揃た 出揃た 早苗がそろた 
       植えようえましょ 御国のために ♪♪(若い頃の田植え唄)
 五月、それは農家にとりまして、まさに一番忙しい季節、猫も犬もネズミも出てきたばかりのカエルの手も借りたい、そんな人手を必要とするこの時期。田植えを終えますと、一年の米作り農家の仕事の7、8割を終えると言われているほど、超多忙な4、5月でございます。
 それでは、米作りの過程でどんな作業があるのか、大川の仕事内容にてご紹介致します。

・ハウスの補修、鎮圧、ビニール張り、床土準備、種籾浸種そして催芽などなど・・・・。

 三月終り頃、「雪が降る~♪あなたは来ない」そんな唄歌っている場合ではありません。ハウスの補修などが始まります。昨年爆弾低気圧に見舞われましたが、今年また爆弾低気圧の予報がぁ~・・・昨年の思いもありまして張ったビニールを下ろすと言う事態に。幸い無事通過致しましたがまた張り直す事に・・・。それと同時に「あきたこまち」の種籾の浸種。全部の種籾の量、650kgを10㎏に小分けして水槽に浸しました。2~3日おきに水を取替えます。約10日間繰り返していよいよ発芽に入ります。始め催芽機の水温20度で一昼夜、その後32度に設定36時間ほどかかります。夜中に初芽することもありまして、全く油断出来ないほど気を遣います。播種後、この芽出しが初芽に大きく左右するのです。
 
・猫も犬も、ネズミもカエルの手も借りたい超多忙の「あきたこまち」の播種始まる

 四月中旬に入りまして、初芽した「あきたこまち」の播種が始まりました。播種は流れ作業が出来るようになりまして、始め育苗箱を入れますと床土が入り灌水、そして播種、覆土と言う一連の機械作業で後は出来上がった箱を軽貨物車に積み込むと言う作業ですが、問題はハウスに箱を並べる作業でございます。今は自動箱並べ機がありますが大川の場合、ふところ具合もありましてまだ昔ながらの人力箱並べ機であります。「足腰、腕が痛~い」と文句たらたら言いつつ・・・。延べ5日間、6棟5600箱播き終えましたバンザイ・・・・。

・育苗管理、有機肥料散布、田起こし、代掻き、他にいっぱいの作業・・・・。

 床土から無事初芽したときは本当にほっと致します。そして一番気遣う育苗、1ヶ月の管理が始まります。その管理と並行して有機肥料1200袋ほどの散布、そして田起こしはほとんど夜なべでの作業です。終り次第、代掻き、これも日時と気遣いを要する作業です。ほっとする間もなく田植えの山場を迎えるわけでございます。苗箱を軽貨物車で一日10台田んぼに運び約一週間の田植えです。もうこの頃には心身ともヘトヘト、大川もやせ細ってしまいます。でも気力での田植え、ようやく終りに。これも手伝って下さる人様のお陰、田の神様と皆様に心底感謝、「さなぶり」で祝いしつつ田植えを終えるわけでございます。

今月の一句
曲がりまがり 性は隠せぬ 田植えかな