第286号  28年6月号  大川 史郎

 5月後半、ようやく田植えを終え今年の春仕事もほぼ終わりを迎えることができました。
 トラクターの不具合から代掻き、田植えまでもが一時どうなるかという状況になるも、とにかくよくここまで乗り切ったという安堵感でいっぱいです。中でも記憶に強いのが序盤のあの日のことかな…

 今年は冬から春にかけても暖かい天候が続いたため雪が残らず仕事の取りかかりは早かったのですが、この暖かすぎる気候が影響してか、やたら不安定な気圧配置となり風の強い日が多かったです。なかでも強く脳裏に残っているのが種蒔き最中の最大瞬間風速29mにも及ぶ暴風に見舞われた、いきなり暴風警報が発令したあの日。記憶があいまいですが、前日に見た天気予報ではそんな様子はなかったはず。
 大潟村のビニールハウス団地は当然1か所ではなく、風の影響をほとんど受けない場所や風の通り道なのかいつも被害がでかくなる場所が存在するわけで…  残念なことに家のメインのハウスは後者寄り。ハウスには播種の終わった苗箱が一面に並べられたばかりで思い切り開けて風の逃げ場も作り切れずに。こうなると耐えるしかないわけで。
 家のハウスは旧方式で屋根ビニールだけは紐で固定するタイプ、暴風の強さに屋根ビニールが煽られ同時に紐が緩みかけるので吹き飛ばされそうに。一番まずいのはビニールが飛ばされることなので煽られて緩くなりかけた紐を全部締め直す。その後、風でビニールが盛り上がり、また緩みかけてくるので見回りながら締め直していく…。4年前の爆弾低気圧の教訓もあり最後まで油断できないとハウスからは離れないように警戒することにしました。峠を越えたのか0時過ぎにはようやく風もいくらか弱くなり解放されることに。あの時の安堵感は忘れられないな、途中後ろの同じタイプのハウスがほとんど煽られていない現状を目の当りにし、自分のハウスの立地場所にキレかける場面もありましたが…(苦笑)。
 そんなこともあってか、その後のちょっとしたことにもポジティブに対応することができました。この気持ちってやはり大事だよな、うん。

 そして先々月より続いている熊本地震ですが、余震が止むことがなく、心身ともに休まることのなかった方々へ謹んでお見舞い申し上げます。
私の従姉達は、長らく続いた余震により避難所から動くことができなかったようでしたが、
 5月末にはようやく住居に戻れたとの連絡があり、安心しています。ですが、まだまだ大勢の方が大変な思いをされていると存じます。皆様が少しでも早く元の生活に戻れるよう、心からお祈り申し上げます。
 
 これからは、圃場での苗管理となります。今年は春から平年以上の暑い日が目立ち、梅雨入り時期など、この後の影響がどうなっていくか若干の不安もあります、が今はこの当たり前に仕事ができていることに感謝しポジティブ志向でいかないとバチあたりだな。

今月の一句
向き合える 早苗と夕日 明日は晴れ