第310号  30年6月号  大川 史郎

 5月23日、集大成のともいえる田植えが終わり、今年度の春作業を終えることが出来ました。とはいっても、まだ細かい仕事はまだまだありますし、これから圃場での管理もありますが今はここまで無事に終えられた事に安堵しています。
今季の春作業を振り返ってみると、やはり同月18日の秋田県全域に降った記録的な大雨の事を真っ先に思い出します。去年の夏“観測史上最大の”と出てから1年も経たないうちに“観測史上最大”を更新してしまったようです(地域によりますが)。

 当日の降水確率は100%と出ていました、ですが過去にもこんな予報は出たことはあるので、ただ一日中雨が降る程度と安易に考えてしまっていました。それが降り始めると結構な勢いの雨でして、その勢いがずっと続くのです。そのうちテレビに避難準備や避難勧告が流れて来て事態の深刻さが伝わり始めた頃には河川の氾濫が起きたと携帯にも緊急情報が入ってきました。
 大潟村では、排水路(といっても川のような大きさ)が氾濫し、圃場への潅水が止められるというこの時期では初めての経験をしました。排水側があふれているから圃場の水も出て行かずに仕事にならなくなった人もいました。翌々日になっても水はなかなか引かず、潅水もいつ流れてくるのか分からずで田植えを躊躇し少し不安にもなりましたが、隣接している八郎潟町や五城目町、井川町、男鹿市など、屋内への浸水、土砂崩れ、農地への浸水など被害を思うと言葉が出て来なくなります、こうして仕事ができているだけ感謝しかありません。

 農作業のほうはというと毎年のように種蒔き期間中に1回は訪れる暴風日が今年はなかったのには助かりました。天候も“良かった”とまでは言えませんでした(寒さと雨が目立って)が、順当に作業は進めていくことが出来ましたし、田植えも強風、大雨の日はあったにせよ“亀”になることがなかったので「上手くいった」と言えるのではないでしょうか。
 ただ、人間(本人)のほうは「上手くいかず」で…
 ワイヤーカッターの使用時、渾身の力で指をプレスして(状況説明が難しい)完治まで1か月近くかかったり、フォークリフトで前倒してしまい、戻る勢いも併せて頭部と首の負傷、代搔き中には風邪をこじらせ熱を出し戦力外、田植えの最終日にはシフトが入ったまま外からエンジンをかけてしまい動きだした車に巻き込まれ脚が挟まれ、あわやもっていかれる羽目に(これはかなり状況説明が難しい)、おかげで田植えの終了も見る事が出来ずにいました。
…なんだろ、書いているだけで情けなくなってきたな(苦笑)。迷惑をかけた家族や周りの方々には大変感謝しております。

 これから、湿気とともに気温も上昇してきます。暑さにまだ身体が順応できていないのも重なりこの時期は特に『熱中症』にかかりやすいといわれています。脱水症状は血管病の危険もあり、脳や心臓などに影響を及ぼすものなので、こまめな水分の補給をして梅雨を乗り切りましょう。

今月の一句
稚苗や ちょこんと露を 背負いつつ