こまちの里だより 一覧

第203号  21年7月号 (大川 澄雄)

 大川んちの迷犬「ダフ」逝く

 今年の4月半ばでございました。何時ものように朝エサを与えに犬小屋に行きましたら、横になって動けなくなっておりまして、重たい体をようやく運び居間に寝かせたのです。もう自ら寝返りも出来ず、ただ眼を開けているだけ。後で
きっと悔い残るからと息子が獣医に連れて行ったのですが、「もうどうする事も出来ない・・・」との医師の言葉でございました。

 水を口に入れてやると「ごっくん」と少し飲むのですが、身動きひとつせず本当に心臓が微かに動いている程度。ち…

第198号  21年2月号 (大川 澄雄)

 待ちにまって訪れる冬、雪山を愛し猟と共に歩き続けた男達、そんな人達が大潟村にも居たのです。農業を本業として働く傍ら、同じ趣味の仲間が自然と寄り添い助け合い、もう一つの素晴らしい生きがいを育んでいったのでございます。そんな泣き笑いの物語り、30数年続けている大潟村5人のマタギのドジ話しを致したいと思います。

(マタギとは・・昔から猟、山菜などで生計を立てた杣人の事であるが、それは山の神を崇め、全ては山の神の贈り物として掟を守り、決して無益に捕りすぎることはなかった・・・マ…

第193号  20年9月号 (大川 澄雄)

 畦のすすき穂が小揺れる中を透かして、日々黄金色を増して来た「あきたこまち」。心配された遅れから立ち直りまして、今静かに稔りの季を迎えました。稲作の後半の気温は、稔実に最適な条件にも恵まれました。きっと香り豊かな旨い美味しい出来秋を迎えられると存じます。もうすぐでございます。どうぞご期待下さいませ。

  先日、秋田の某新聞にとても懐かしい記事が載っておりました。人生にはそれぞれドラマがあると思いますが、何とも言えぬ心に残る北国の夏を吹き抜けて行った出来事の紹介でございまし…

第188号  20年4月号 (大川 澄雄)

 陽春に煌く季節を迎えました。私ども農家にとりまして本当に忙しい季節の訪れでございます。ビニールハウスの中には瑞々しい苗たちが精一杯に背伸びしながら日々大きくなって参りました。兎に角、罹病しやすい幼苗でございまして、極力農薬を使用しない事を使命としております私ども、本当に気遣いつつ管理に余念のない日々でございます。健苗こそ良い稔りを迎える第一歩、懸命頑張って育てて参りたいと存じます。

 この度、大潟村芸術文化協会が創立30周年を迎えます事を記念致しまして、大潟村総出の
手づ…

第183号  19年11月号 (大川 澄雄)

 猛暑に見舞われました日本列島、みちのく秋田も決して例外ではございませんでした。
その中で、なお暑く燃えた、まさに感動の「秋田わか杉国体」、可愛いマスコット、「スギッチ」の爽やかな笑顔とともに、無事閉幕致しました。ご出場の皆様、そして沢山の応援を下さいました皆様、大潟村にとてもステキな沢山の思い出を残して頂きました。いつまでもやさしく耳奥に残ることでございましょう。誠に有難うございました。

さて、「こまちの里」も創立16年目を迎え、毎月ご愛読頂いております「こまちの里だよ…

第178号  19年6月号 (大川 澄雄)

 楚々と降る雨に樹木の葉が重々しく、瑞々しく感じられます水無月秋田、まさに目に沁みる季節。そうですね、今が一番爽やかな「旬」と申しましょうか、冬が長い故に急に変わりゆく自然の清々しさは格別なのかもしれません。すっかり田植えを終えました田んぼには、まだ小さい早苗たちが離ればなれになり心細く、そよ風に揺れておりますが、月日とは誠に有難いものでございまして、瞬く間に緑色に変身・・・。
6月を終える頃には分けつ致しまして、見事な青田に変わりゆく、その頃は、とても暑い恵みの日々が訪れ…

第172号  18年12月号 (大川 澄雄)

皆様、恙無くお過ごしの事と存じます。月日の過ぎるのは本当に早いものでございましてもう、師走を迎えてしまいました。今年も沢山たくさんのご愛顧賜りまして誠に有難うございました。伏して、感謝とお礼を申し上げます。

先日、私の家の隣の人が亡くなりまして、荼毘に付されました。奇しくもその火葬場が私と息子の運命とも言えます、まさに、忘れる事の出来ない場所だったのです。そこの椅子に座っておりますと、かの日がまざまざと鮮明に甦ってきたのでした。

こんなお話をしていいのか戸惑いましたが、…

第167号  18年7月号 (大川 澄雄)

みちのく秋田にも真夏日が訪れました。そして、燦々と降り注ぐ太陽の
光を受けまして、今まさに青田の季節でございます。真緑の葉末を揺すり
過ぎ行く風に波打つごとく煌めく様は、かの八郎潟の長閑な湖を揺らす
真夏の風のさざ波を思わせる、そんな風情でございましょうか。

「こまちの里」も15周年を迎え、毎月発行の「こまちの里だより」も
167号を数えます。様々な風物、原風景、出来事を本当に愚作ではありましたが、下の方にちょっぴり紹介しております俳句をたどりまして、夏の風情を添えながら…

第162号  18年2月号 (大川 澄雄)

 記録的な豪雪に見舞われました日本列島、お亡くなりになられた
方が百数名と言う大変お気の毒な年明けでございましたが、ここ二月に
入りまして、ほの暗い雪雲の空にも心なしか、ほんのりと春を呼ぶよう
な明るさを帯びてまいりました。「お~い、春よ早く来てけれ~」そんな
声がどこからか聞こえてきそうな静かな北国・・・・・。

大雪にすっぽり入り込んだ正月、幸いテレビなるものがございまして、暗いニュースもございましたが、本当に心を打つ番組もございました。実は私の大好きな番組もございま…

第158号  17年10月号 特別編 (大川 澄雄)

ゴォ~・バサバサッ 勢いよく機械の唸る声。そう、コンバインの稲を刈る音なんです。今年もいよいよ始まりました! そこ此処から聞こえてくる刈り取りの音、まるで祭りの如き賑わい。稲作農家が一年で、最も忙しく、しかし楽しい嬉しい刈り取り、今年は例年になく出来秋上々、有難い事でございます。

 そうですね、田んぼ一枚(1.25ヘクタール)の稲を刈り取るのに、約5時間でしょうか。刈り終わった田んぼを真上から見たら、まるで幾何学模様、宇宙人もびっくり!かもしれませんね。私も有難い事に、息…