こまちの里だより 一覧

第163号  18年3月号 (長井 一彦)

 昭和四十八年以来の記録的な豪雪で荒れた寒い天気から、弥生の
月に変わりました。皆様におかれましては如何お過ごしでしょうか。
秋田では雪が溶けて春が来るとも申しましても、今しばらくは寒さと
温かい日が繰り返すことでございましょう。春は異動やら卒業やらで
慌しい季節でございますが、反面、新しい出会いなどもありまして、
ちょっぴり楽しい季節でもございます。

先頃、久しぶりに帰郷した娘が、子供の頃に「こんな、おひなさまはいらない・・」涙をためて言った娘。綺麗に着飾ったお雛様と…

第157号  17年9月号 (長井 一彦)

 皆様におかれましては、残暑厳しい中にもお元気でお過ごしの事と存じ、衷心よりお喜び申し上げます。
昨年のように、大型台風上陸による甚大な被害もなく、稔りの秋を迎えそうな予感、私ども一同楽しみに心待ちしているところです。

旧盆の墓参りに実家に帰ったときに、昔の学び舎を訪ねる機会がありまして、いろいろと思い出に浸る事が出来ました。当時校舎の建設が間に合わず体育館もない状態、教室から溢れんばかりの机を並べて、すし詰め状態で頑張ったものでした。すでに老朽化が激しく、現在は立派な…

第151号  17年4月号 (長井 一彦)

「寒さ・暑さも彼岸まで…」などと言っておりますうちに
春爛漫の桜前線も北上中です。私どもには、のどかな春の時節でも恍惚の気分にも浸っておれず、仕事に精を出している毎日です。

 春の時期は、どちら様も忙しく明け暮れている事
でしょうが、農家の春作業も限られた時間に間に合わせるよう、やるべき事が沢山ありまして大変です。4月10日頃には、『あきたこまち』の種まき作業が始まりますが、その前に床土づくりから育苗ハウスの準備やらで、「なまった身体」にムチを打って頑張ります。
その間に…

第146号  16年11月号 (長井 一彦)

 限りなく黄金色に稔る豊かな大地。刈り取りを終えた田んぼで田面排水作業やら暗渠仕事にと、精を出しております近頃ですが、ここ秋田にも肌寒い季節がやって参りました。そんな折、早くも初冠雪の便りが奥羽山脈や白神山地より届いて来ております。
 
 ここ大潟村では、昭和39年に新生の大地として誕生以来、40周年を迎えております。その記念式典や祝賀会を全村民で祝う事が出来、私自身も入植35年、夢中でやってきた自分には短い時間でもあり、そして長い年月でもあり、感無量の心境なのであります…

第141号  16年6月号 (長井 一彦)

 6月になりました。一日一日と日の経つのが早いものですね。田んぼに水を張って「代かき」や「田植え」。そんな忙しい5月の頃は、昔を思わせる広大な湖面の田園風景だったのが、今では「あきたこまち」の生長とともに、緑の色を強く濃くして、絨毯の如しに大潟村も様変わりです。そんな、さわやかな風になびく「イネ」は、私たちの心を和ませてくれ、疲れを癒してくれるような睦月となっています。

 夏日を迎えて晴れ渡る日々を過ごしますと、私の記憶から消え去る事のない出来事が蘇ります。昭和58年と昭…

第136号  16年1月号 (長井 一彦)

 新年明けましておめでとうございます。 旧年中は格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございました。 本年も変わらぬご愛顧の程、宜しくお願い申し上げます。

 私の今年の運勢は如何なものか?気になっていた所、ふと目に入ってきた新聞の記事「今年は変化変動のある年で、将来の運をつかさどる良き転換の節目になる。過去を振り返り反省し、対処すべき方針の確立を図る。選択のいかんによっては吉凶の分枝点ともなる。自分好みの行き方では挫折も...。人との接触を円満に持って行くべし。そして、志ある…

第131号  15年8月号 (長井 一彦)

 平年より長い梅雨空も終わり、日々真夏日を迎えております。
皆様方におかれましては益々ご健勝の事と存じます。
大潟村でも見事な“あきたこまち”の穂花が咲き乱れ,穂も傾き始めて順調に生育しており、今から黄金色の絨毯の中を軽快に刈り取ってゆくコンバインの姿が目に浮かぶようです。そんな稲刈りを楽しみにし、そして皆様に喜んで食べて頂けるよう頑張っております。いま少しお待ち下さいませ。
夏...夏と言えばスイカにかき氷、とうもろこしに海水浴、山登りに魚釣り、昆虫探しなどなど、子供の時…

第126号  15年3月号 (長井 一彦)

 一面に真っ白く雪に埋もれていた大地からも、草木の周りから少しづつ解け始めてきて、残雪も丸みを感じ、長い厳冬の季節からようやく、春を迎える事が出来ました。皆様方におかれましても、益々のご健勝の事と思います。いかがお過ごしでしょうか。

 仰げば尊し我が師の恩…。春が巡りまわれば友とも師とも別れを告げ、故郷を後に旅立ちます。先日、我が娘のかつて通った高校のバレー部の「三年生を送る会」に出席させて頂き、「娘を持つ親心に涙し、子ども達の本音の言葉に涙し…」私はすっかり感動させられて…

第121号  14年10月号 (長井 一彦)

小雨降る鉛色の空の下、男鹿半島にそびえる寒風山に見送られながら、 私は一路新潟まで車を走らせていた。その6時間有余の中、車窓に映る 景色など目にも入らず、ふと気付くと口からは、いつものフレーズが壊れた蓄音機のように繰り返されていた 「♪思い出の夜は 霧が深かった 今日も霧が降る 万代橋よ....」"柳と水郷の都、新潟"そして"霧の都、新潟"その哀愁の唱歌、新潟ブルースである。
 
 新潟は私の故郷。今でこそ様々な高層ビルが乱立し、緑地帯が設けられ、清楚に刈り込められた街路樹が整然…

第116号  14年5月号 (長井 一彦)

  温暖な日々が続き、季節の先走り感がありますが、いかがお過ごしでしょうか。 「あきたこまち」の種まきを4月中旬に無事終え、その後は、ハウス内の温度管理などで日々おろそかに出来ず、桜の花見も出来ないほどに田起こし、代かきと休まる日がありませんでした。間もなくすると、丹念に育てた「あきたこまち」の早苗たちの田植えが始まり、家族総出の忙しさとなります。

 それにしても時の流れは早く、この八郎潟の干拓地で迎えた春も三十余年、日が昇り萌えるポプラ並木に陽が入る時刻になれば、トラクタ…