![]() |
| 第186 平成20年2月号 |
| メンバーより一言 ( 太田 稔 ・ Minoru Ota) |
| 皆さんお元気ですか? 大寒を過ぎ、暦の上では「春」…とはいっても毎日寒いですね。こちら秋田も連日のように冷え込みが厳しく、しんしんと雪が降り積もる日もあれば、強風の猛吹雪。はたまた快晴の放射冷却で骨の髄まで沁みる寒気など、地球温暖化が恋しい?今日この頃です。でも、こんな季節を楽しむ技を心得ているのはワンコだけではなく、子供たち、いや、大人も含め北国の人々はこんな冬を逆手にとって「季節」を謳歌しています。 秋田の小正月行事といえば「わりい子はいねがぁ!の、男鹿のなまはげ」に始まり、高く積み上げた雪を整形し、くり抜いた「横手のかまくら」。完全防備で東西に分かれ、竹の棒で叩き合う「六郷の竹打ち」。他にも「大館の飴っこ市」「西木村の紙風船上げ」「刈和野の大綱引き」「湯沢の犬っこ祭り」などなど、数えるときりがありません。こんな雪国の暮らしから生まれた伝統行事が、厳しい冬にもかかわらず、熱く執り行われています。やがて来る春の足音を待ち焦がれながら。 一方、大潟村の冬と言えば、それは小学校の屋外スケート場でしょうか。雪を踏み固め、土手を作って水を流し込み、寒空に願いを馳せ、凍るのを待ちます。こんな地味な作業の繰り返しにより、立派なスケートリンクが出来上がります。そして体育の授業や課外活動では、子供たちの歓声が銀盤の、凛とした空気に木霊します。 ![]() また、八郎湖の風物詩ともなっています「わかさぎの穴釣り」が最盛期を迎えるのもこの頃でして、広い氷上の思い思いの場所に丸い穴を開け「仕掛け」の糸を落とします。竿先の反応に仕掛けを上げると、ぴちぴちと可憐なワカサギが数珠なりに…。土日ともなりますと、親子連れやアベックなど、太公望たちの鮮やかな防寒服で、八郎湖の氷上に花が咲きます。 一方、私ども農家の冬の仕事と申しますと、外仕事は雪かき程度ですが、籾摺りや農業機械の整備などに加え、デスクワークが増えて参ります。「県の特別栽培農産物認証に関する申請書」や「農業機械用免税軽油の申請」更に「専従者給与の年末調整」や「償却資産の報告書」などなど。それ以上に大変なのが「確定申告」でして、これに関しては1年分の溜まった(溜めてしまった)資料や通帳、領収書に埋もれながら、耳に鉛筆を挟み、手には電卓、そして重い瞼に洗濯ばさみを挟み、帳簿作りに勤しむのであります。普段慣れない作業に、若干筋肉質のおつむは暴発寸前でして、それでなくとも酒の飲みすぎにより「アル中ハイマー?」気味な私は、「そんなの関係ないっ!」と、現実逃避しそうになりますが、背中に刺さるカミサンの視線を感じ、心はすっかりブルーを超え、北国の冬空のように「鉛色」に。 税金の申告だけに、申告は…深刻なんでアリマス。 |