第189  平成20年5月号  

メンバーより一言 ( 長井 一彦 ・ Kazuhiko Nagai
 心配された遅れがちな寒い春の始まりも例年になく暖かく陽気な日々に恵まれました。五月ともなればさすが周りは緑でいっぱい、白神山地の頂に残す僅かばかりの雪が青い空との見事なコントラスト・・・。
そうです、村は爽やかな初夏を迎えました。ここ大潟村の田んぼも中旬を過ぎれば「あきたこまち」の早苗に植えつくされ、やがては夏の日差しに照り添いながら元気な「いね」に育って行くことでございましょう。

 先月号での大川の「メンバーより一言」で八郎潟干拓地入植の条件に、夫婦二人の労働力が必要だった話しをしておりましたが、当時私も変わりない華の独身(?)でしたので『入植を叶うことが出来ましたら、晴れて・・の婚約者?と結婚致します』旨を書いた誓約書を作成。心配しておりましたが、私のようなものでも何とか合格し一年間の訓練生活中に婚約者を射止めることとなり問題にならずに済みました、

 仲間と頑張りながら、少しは地元の村に貢献出来たかなとささやかに自負して居りました時に、生意気にも「八郎潟へ行く」などと言う私、自分を応援してくれたのは友達、反対しながらも私のわがままを聞き許してくれた親父。友と最後の祭りを騒ぎ、入植の条件に適合しない大心配の「花の独身」をよそに、ふるさとを後にする『決断』をした時の止め処のない思いは今も鮮明に忘れず心に残っております。

 あれから40年の月日が経ってしまいました、若かった頃は友達に教えを請いそれなりの『決断』をせざるを得ない場合が多々ありましたがその都度支えてくれたのも良き入植者達でした。長かったようでも振りかえればあっという間の干拓地での農業。よくぞここまで頑張って来れたものと思って感謝致しております。

 皆様、秋田の方面まで来られることがありましたら是非大潟村まで足を伸ばしてみてください。心を込めてご案内させて頂きます。そうですね、田植え終わりまして、6,7月の頃が一番みどり爽やかな、明るい大潟村ではと思っております。是非遊びにお出で下さいませ。
         早乙女も 遠きまぼろし 田植えかな