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| 4月号 平成13年4月1日 発行 |
| メンバーより一言 (太田 稔 ・ おおた みのる) |
| 今年の冬は例年になく厳しく、秋田でも十数年ぶりの大雪でしたが あれ程積もった雪も消え、わが大潟村にも春一番が吹き荒れ、ようやく 春が訪れました。田圃では、暖かな春風に襟元をくすぐられながら耳をすますと、今まで感じなかった小鳥たちのさえずりさえも、子守唄の如く聞こえてきます。 「春眠暁を覚えず」うららかな春の陽気は確かにここちよく、瞼を閉じると永遠にこのここちよさが続いてくれるような、そんな気持ちにしてくれる弥生三月である。 そう、「春」は私が大好きな季節です、硬く閉じた木々の若芽も萌え、春の花たちはここぞとばかりに花を開く。東北の冬は厳しいからこそ、より鮮やかな彩りの春を迎える事を競い合っているのかも知れない。 そして人間も同じで、また新しい何かが始まる予感を感じさせてくれる季節です。 さあ、皆さんもこの春、新しい世界へまた一歩足を踏み入れてみませんか?きっと何かが始まる筈です。そう、世紀が変わったのですから!ミレニアムの初春です! そんな我が家の今年の春は、ちょっとした事件が起こった。それは次男(翼)の反抗期?・・・の勃発だ。我が家の子供は♂×2でして、今まで翼の物はすべて長男のお下がりばかりで、おもちゃに始まり衣服は勿論、かばんやランドセル・椅子に自転車・箸や茶碗に至るまで、みごとにお下がりで済まして・・・というより、本人が要求しなかったというのが正解だろう。「新しいの買おうか?」の言葉に、いつも「お兄ちゃんのでいい!」の返答でしたので、可愛そうとは思っていながらも、本人の言葉を尊重し?つい、お下がりで済ましていたのだった。 ところがこの春、ぴかぴかの1年生になる翼はとうとう謀反を起こした。「お兄ちゃんの机なんかいや!新しい机が欲しい!」我が家は一瞬騒然となった。いったいどうしたん?…熱でもあるんかい・・・そんな軽い気持ちでいた家族も、強固な翼の一言に今までの翼の心を察した。次の日、妻と決めてきた机の配送日を、カレンダーに丸をつけながら待っている姿に、お下がりが当然という家族の思い込みに、恥かしいほどの後ろめたさを覚え、本当は欲しい物も我慢していた翼の心が痛く心に染みた春だった。 その後、その話を私の母(67歳)に聞かせたところ、「ぼく、おにいちゃんに生まれたかったな〜」と、呟いていたそう。我が子ながら、そんな事にも気づかない私は父親失格である。 そういえば私も姉二人の三人兄弟で、赤い洋服を着せられていた記憶がある。しかし、その赤い服は・・・悲しいかな私の、大のお気に入りだった。 |
| −新入生 群れてひと面に 風光る− |