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長かった雪の里にも終わりを告げ、いよいよ春爛漫を迎える頃と
なりました。今年は暖冬のせいでしょうか、雪もいち早く去って行き
ました。遥か彼方には雪嶺が千切れんばかりに陽炎に揺らいでいる、その様は本当に季の移ろいを感動させる日本ならではの光景なのでしょうか。そして山々の雪解の水が、やがては川にそそぎ瑞穂の里へといざなう。そう考えます時、自然の四季の中に生かされている私達、本当に有難く、敬虔に思わずにはいられません。
それにつられまして、私共も忙しい時期に入りました。健苗そして美味しい「あきたこまち」を作るのにかかせない種籾の塩水洗、浸種も終わりまして、今ハウスのビニール張り。
苗を育てます約二千棟の大団地の鉄骨ハウスすべてにビニールが張られ、春陽に輝く光景は見事で、まさに大潟村特有の風物詩と申しましょうか。
4月初旬ともなりますと、一斉に種蒔きが始まります。一つの育苗箱に芽出しの種籾約
150グラム(反当り約30箱使用)を播きます。約4〜5日致しますと、針のような黄色の芽が一斉に発芽してまいります。今は極力消毒をおさえておりますので、この発芽を確認出来た時には本当に「ほっ」と致します。
夕方にもなりますと、2〜3センチに伸びた黄緑色のすべての芽の先に小さな丸い露を付け、昏てゆく赤い夕日を映し出す様はとても神秘的、まさに自然の中に生かされて育みゆく
"米の一生"の始まりです。この瑞く可愛い苗たち、2〜3枚の葉を付け、約30日で雪解の水で潤う代田へと旅して行くのです。こうしてハラハラどきどきしながら、心をこめて育てゆく「あきたこまち」、本当の子供以上に可愛いものです。
(この米作りの詳しいシリーズ、また後の便りに致します....。)
近年、農産物の問題には目を覆いたくなるようで、言葉にもなりませんね。
狂牛病、牛肉を偽ってのブランド化、ミニトマトもしかり、白豚が黒豚に化けたり、もう何を信用して良いのか....。魚沼産の「こしひかり」本当にブランド品だと思いますが、僅かな産地の収量が、数十倍の量に化けたり?....。
この問題は決して他人事ではございません。私共生産者がいくら頑張っても、消費者の皆様に着く間に変ってしまうのですから!。
私共、心底幸せに存じております、何と申しましても皆様に直接お届けさせて頂けるのですから。私共が懸命に、我が子以上に育て上げた「あきたこまち」、味をそこなわない今摺り米ですぐ皆様にご賞味頂けるこの幸せ、心より伏して感謝申し上げるほかございません。
それ故に深く責任を痛感いたします。より安全で美味しい、皆様に誉めて頂けるお米作りに日々精進しつつ、お便りとさせて頂きます。
可愛さよ 葉先にまろき 露のせて こまちの里
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