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| 第128号 平成15年5月1日 発行 |
| メンバーより一言 (太田 稔 ・ Minoru Ota) |
| 五月晴れのどこまでも澄んだ空、大潟村では菜の花祭りも
開催され、空の青と菜の花の黄のコントラストが素晴らしく
まさに春爛漫といったところでしょうか。高い空ではひばり達が愛を奏で、そして地上では菜の花と軽やかに戯れる蝶や蜜蜂の姿があり、厳しい冬を乗り越えた者たちだけが理解しうる至福のシーズンを精一杯に謳歌しています。 けれど私ども農家にとって五月というのは一年で一番忙しい、まさしく超繁忙期なのであります。田んぼには肥料を施し、耕起・代掻き・そして田植えと、一気に作業を進めなければいけない訳で、春作業に追われ残念ながら桜や菜の花を観賞している時間的かつ精神的余裕は、全くといって良い程ありません。そのため猫の手はもちろん孫の手、亀の手、熊の手さえ借りたい状況でして、この五月という月が35日あったら...などと真剣に考えている私です。それでも仕事の合間に車窓から覗く景色の移ろいで、ささやかに春を感じています。 そんな五月晴れのある日、私は叫んだ。「メーデー メーデー こちら地上部隊、敵にロックされた、助けてくれっ!」そいつはジェット戦闘機。数機で編隊を組んでいた中の一機が翼を翻すと、そいつはけたたましい爆音とともに一直線に私のトラクタに向かってきた。そして奴は私と目が合った途端、一気に上昇し再度挑んできた....。 と云うのは大袈裟かもしれないが、ここ大潟村ではパイロットのヘルメットが確認出来るほどの高度まで低空で飛んでくる事もよくあるのです。こいつらは青森県の三沢米軍基地から飛んでくる戦闘機でして、晴れた日にはかなりの確率で村に飛来している。それは、大潟村には山や高架橋など障害物が無く、平坦で広大な土地であり、田んぼには民家が無いかららしい。お陰で大潟村では時々ズシ〜ンといった衝撃波(ジェット機が音速を超えた瞬間の衝撃)が、住宅の窓や壁をゆさぶるのである。 そして奴らは大潟村で一番高い建物(30メートル)の穀物貯蔵施設であるカントリーを要塞に見立て、田んぼで作業している我々のトラクタや作業機を地上部隊として模擬演習?をしているとしか考えられない行動をとるのである。かくして、標的となった私たちを、パイロットは口元に白い歯を覗かせながら、赤いボタン(見たことないけど、多分)でロックしまくっているのだ。 今日も大潟村では誰かが叫んでいる事だろう「メーデー メーデー こちら...」 |
| ──金の露 つけて飾るや 夕早苗──こまちの里 |