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| 第146号 平成16年11月1日発行 |
| メンバーより一言 (長井 一彦・ Kazuiko Nagai) |
限りなく黄金色に稔る豊かな大地。刈り取りを終えた田んぼで田面排水作業やら暗渠仕事にと、精を出しております近頃ですが、ここ秋田にも肌寒い季節がやって参りました。そんな折、早くも初冠雪の便りが奥羽山脈や白神山地より届いて来ております。![]() ここ大潟村では、昭和39年に新生の大地として誕生以来、40周年を迎えております。その記念式典や祝賀会を全村民で祝う事が出来、私自身も入植35年、夢中でやってきた自分には短い時間でもあり、そして長い年月でもあり、感無量の心境なのであります。あの頃の食糧増産の時代の「八郎潟干拓」以来、軟弱なヘドロ土壌との戦いに明け暮れた村の歴史は、末永く子供達に語り継がれて行く事を信じております。 今振り返ればその当時は、農家自身が育てたお米に、自ら値段を決めて販売する事など、想像も出来ない戦後の時代に私は生まれました。農馬で耕した時代から著しく進歩した機械化。栽培技術・化学肥料による量産の時代、反面農薬等による汚染問題など。その後減反政策時代に入り、量から質への有機栽培など多用な栽培による近年を迎えました。そして平成の凶作による外米の緊急輸入、食糧管理時代から米市場開放時代へと、環境変化の激動な歳月を過ごして来ました。 一年の農作業を終えて、収穫感謝を込めた「秋田県種苗交換会」も長い歴史を持ち、時代の先端を学び発展を語り、歴史を学ぶ。会場には県内外の人達で溢れます。農産物品評会の会場では、農林大臣賞など金賞物には食い入るように目に焼きつけます。農業機械展示場では、新しい機械などで話題に華を咲かせます。植木や苗木の会場では今年の記念樹にと買い求め、未来の収穫を夢見ます。 今年は大雨による洪水災害、観測史上最多の台風上陸災害、地震による災害等多くの人命を奪い、甚大な被害を全国的な規模で繰り返されました。残念にも被災に遭われた皆様方には、これからの寒い季節を迎える前に、温かい生活に早く戻れるよう、一日も早い復旧を切に願うところです。 例外に漏れず、残念ながら大潟村でも過去に経験したことのない、台風による甚大な災害を経験しました。稲・豆類等作物にとっては、一番大切な出穂開花時期に、潮風によります塩害を受け、そして稔実時期に穂の落下、3度の打撃で収穫減は免れず途方に暮れたものの、皆様方の温かい励ましを頂きまして、何とか頑張っております。 新潟出身の私も過去には、昭和36年室戸第2台風、39年新潟地震、41年・42年の連続水害と、幾多の試練に遭遇し、波瀾万丈の人生を送りましたが、縁あってこちら大潟村に入植する事が出来ました。しかし、先日の「新潟県中越地震」の時は母の安否を心配し、真夜中に車で飛び出しておりました。到着した実家では、驚き嘆く年老いた母を慰め、お陰様でたいした被害のの無かった事に互いに安堵し、故郷を後にしたのでした。 また寒い季節がやって来ます。皆様方からの勇気を頂き、元気を出し頑張る事を約束して秋の、私からのひと言と致します。 |