第163  平成18年3月号  

メンバーより一言 (長井 一彦 ・ Kazuhiko Nagai)
 昭和四十八年以来の記録的な豪雪で荒れた寒い天気から、弥生の
月に変わりました。皆様におかれましては如何お過ごしでしょうか。
秋田では雪が溶けて春が来るとも申しましても、今しばらくは寒さと
温かい日が繰り返すことでございましょう。春は異動やら卒業やらで
慌しい季節でございますが、反面、新しい出会いなどもありまして、
ちょっぴり楽しい季節でもございます。

先頃、久しぶりに帰郷した娘が、子供の頃に「こんな、おひなさまはいらない・・」涙をためて言った娘。綺麗に着飾ったお雛様とは違い、女房の手作りによる「雄雛・雌雛」様だったのですが、、今年も抱き抱えるようしして、見つめておりました。
母の苦労そして想いが、今少しは解ってくれたのでしょうか。何も言わない娘ですが、何かを感じ取ってくれたのなら、娘にとって大切な「おひなさま」の筈なのです。
幾つになっても大人になれない子どもと思っておりますが、「親孝行できるまでは、元気でいてください」と照れながら言う娘、厄払いの祈願祭で着飾った写真を持って家を後にする姿をしんみり見送る親、なんだかんだ言いいながらも寂しくて複雑な思いでした。

大潟村で暮らす様になって三十六年、お世話になった人の娘さんが嫁ぎ、バレーボールで活躍されたその子供さんが高校を卒業、「バレーボール部三年生を送る会」に、私も懐かしく出席させていただく事が出来ました。そのお子さん、三年間苦しみながらも頑張って、しかも主将と言えど、コートに入ることはほとんど無く部活を続けた子、目を潤ませながら語る笑顔には、その成長と自信があふれ、労いの言葉も「元気で・・」と言う言葉しかありませんでした。やはり同じ部活をやっていた我が子とダブったのでしょうか、しばし胸が熱くなった次第でした。

子供の親として、様々な人とお付き合いさせていただきました。部活を通して娘も私も苦悩はありましたが、素晴らしい「教えをいただいた」思いでいっぱいです。お蔭様で身体に恵まれた娘、健康だけが取り柄かもしれませんが、元気に生きて行ける事を唯ただ祈っております。出来れば早く嫁ぐ事を念じつつ・・・・。

さて、春と申しましても、遠くの山々はまだまだ白銀の世界でございまして、緑濃くなるのはまだ先のことですが、確実に春に向かっております田畑、もう陽炎が立ちました。
  「あきたこまち」の種まき、大地を耕し田植えをし、一面、緑のじゅうたんの如く輝き、そして、日照る暑さに爽やかな風が心地よい、そんな季節がやって来ることでございましょう。まさに好天気を祈るばかりでございます。

皆様には本当にご厚情を賜りまして誠に有難うございます。衷心より感謝を申し上げ、これからも何卒ご指導下さいますよう祈念しつつ「ひとこと」と致します。
     雪去りて 路傍に開く 軍手かな