第181  平成19年9月号  

メンバーより一言 ( 太田 稔 ・ Miinoru Ota
 暑かった夏も終わり、朝晩はめっきり冷え込むこの頃、皆様方におかれましては如何お過ごしでしょうか。こちら秋田では、この昼夜の温度差が稲の穂に充分な栄養を送り込む大切な季節なのです。この分で推移しますと、美味しい"あきたこまち"も、今月の末頃には皆さんのお手元に届く事でしょう、どうぞご期待下さいませ。
 
 さて、今年の夏もホント暑かったですね!日本の気象観測史上最高の40.9℃などという、とんでもない記録が出てしまいました。これも南米ペルー沖の「ラニーニャ」とかいう猫の仕業でしょうか・・・。
  ラニーニャ?

 そんな北国の短くも熱い夏を彩るのが真夏の祭典「夏祭り」であり、俗に東北三大祭りと称されるのが「仙台七夕」「青森ねぶた」そして「秋田竿灯」です。

 豪華絢爛な伝統の吹流しに、幸福の思いを込め、和紙と青竹で手作りされる七夕飾りが、市民の思いを一つに、杜の都仙台の町を彩る「仙台七夕」。

 ねぶたと呼ばれる勇壮で巨大な武者人形の山車が町じゅうを揺れ歩き、独特の衣装をまとった「ハネト」と呼ばれる踊り手が「ラッセラー」の、かけ声で跳ねまわり、熱気が町を覆う「青森ねぶた」。

 そして、米俵をかたどった提灯を、50個あまりも竹竿にくくりつけ、稲穂に見立てた200本もの竿灯が大通りを埋め尽くす、五穀豊穣を願う豊作祈願祭、「秋田竿灯」である。

 この「竿灯」は、宵闇に光輝く稲穂の舞いとして、真夏に落ちてきた天の川と絶賛されているのですが、更に竿灯でも50kgを越す「大若」と呼ばれる大型の竿灯の竹竿に、更に竹竿を足し、まさに「つ」の字に曲げ、手のひらから腰に肩に額にと軽々しく乗せて操る妙技会は、まさに観衆を熱狂させる真夏の競演なのである。
友人「T」の、懇親の妙技


 この妙技会に優勝する事に命を賭け?三度のメシより祭りが好きな「祭り男」こと、私の友人「T」。一つの町内会を取り仕切る彼は、後輩の面倒見がとても良く、時期になると夜中、家にいる事はまず、ない。そして努力家Tはこの妙技会のため、筋力トレーニングと称し、釣竿を振る。更に平衡感覚を養うと、釣り船に乗る。そして勝負運を磨くと、お魚さんと勝負している。そんな、ひたむきな彼が、私は好きだ。しかしながら、Tの努力もむなしく、今年も入賞を逃した。今は「針灸院」に通っていると、風の便りに聞こえてきた。年甲斐もなく張り切り過ぎたのだろう。皆さんも是非一度、夏祭り・竿灯に足を運んでみては如何でしょうか。そんな中、周りの空気が読めず妙に浮いてる人間がいたら、九分九厘そいつは「T」に、間違いない…。

 最後になりますが、日頃より皆様とはお顔を合わせる事もなかなか出来ず、誠に申し訳なく存じます。せめてもこの「里だより」が、皆様との心の架け橋となれればと思っております。
何卒今後とも"こまちの里"をご愛顧賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

        遠き日の 母が諭せし 垂れ穂かな