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春暖の候、皆様におかれましては益々ご健勝の事とお喜び申し上げます。
21世紀を迎えるにふさわしい明るいニュース。
いよいよ宇宙基地建設の夢に向ってのスペースシャトル・エンデバーの生還。胸躍らせてテレビ報道をみていたのはつい先日の事でしたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
みちのく秋田の地も、日ごと春らしく感じられるようになり、木々の花芽もゆるむと
は言え、今しばらく寒さが続く弥生の季節です。
「卒業」・・・娘が高校を卒業して、はや7年。すでに結婚して子供のいる人や、社会
人となり立派に働いている人など、様々な道を歩んで、ちょうど適齢期を迎えた娘たち。
そんな娘たちを持つ私どもですが、当時のバレーボール部の父兄会で、いまだに毎年親睦会を開いているのです。
ついこの間も、監督や娘たちも含めて盛大に行なわれました。
和気合いあいと言った雰囲気で盛り上がった頃、誰からとなく節句のお雛様の話題にな
りました.その時、娘の顔を見て、ふと思い出した昔の話しを・・・
幼稚園児の頃、女房の手作りのそれも布の継ぎ合わせ(フェルト)で、一針ひと針縫っ て作った「雄雛・雌雛」。ダンボールの空箱の上にちょこんとのせただけの雛飾りでし
た。 隣近所の友達の、綺麗に着飾られたお雛様や立派なひな壇とは比較になるものでは ありません。
「こんなおひな様いらない!!」涙をためて恨めしそうに言う娘の冷たい言葉に、どんなに小さくてもいいから買い与えれば良かったのだと後悔しつつも、2年3年と月日
が過ぎて行きました。
4年生の時に、「おひな様を買ってあげようか。」と言いましたら、なんと「いいよお 父さん、これでいい。」と意地を張る娘でした。
それから2年後の6年生の時には、努力の甲斐あってか、ミニバスケットボールの全国大会に参加出場できたのは、「おひな様」の一件も全く無縁ではなかったものと思い出しておりました。
今年もあの「おひな様」が、今はケースに入って飾られております。そのお雛様を娘は、じっと見つめながら一言も言わず、お供え物をしておりました。
「卒業」・・・何故かどことなく淋しいイメージにとらえがちですが、階段をまたひとつ上がるように、終わりではなく次の始まりなのだと子供たちに言い聞かせております。
そんな私ども百姓におきましては、種を播き、苗を育て、立派な穂を稔らせる自己達成
ともいうべき「卒業」(栽培技術や経営の向上、わが家の後継者育成など・・・)は、いつできるのやらと思う今日この頃です。
時節柄お風邪など引きませんようお気をつけてお過ごしくださいませ。
春泥や 日を照り返し 揺らす頬
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