2月号  平成12年2月1日 発行

メンバーより一言  大川 澄雄 おおかわ すみお 

拝啓 色々と心配されました2000年間題も恙なく安らかな年明けとなりました。 皆様におかれましては、お健やかにお過ごしのことと存じ、衷心よりお喜び申し上げます。みちのく秋田、今白一色のはずでありますが、今年は雪が少なく、まるで南国のよ うに冬の柔らかい日差しが降り注いでいる、そんな穏やかな昨今でごぎいます。

 秋田“なまはげ”で有名な男鹿半島をご紹介したことがございますが、側を流れる 暖流のせいでしょうか自生の椿の北限地がございます。北国では、めったに自生して いるやぶ椿を見ることはございません。大変、風光明媚な半島の海岸の近くに 小高い岩山があり、その小さい山全体が、紅い椿の花に覆われます。 勿論、そんなめずらしい山ですから、昔からの言い伝えの娘の悲恋物語が残っているのも当然でしようね。こんな穏 やかな日和、今にもその椿が真っ赤に「ぽかっ!」と咲きそうな、 そして、その娘にふと会えそうな、そんな気がする日差しです。    

 さて、さわやかな話題といいますと、テレビでも放映しておりました「亡き主人の墓参りをする犬」のことをご存じでしょうか。それは私共のとなり町の出来事です。 =亡き主人に可愛がられた犬、いつも自分だけで遠く離れた墓地まで行き、かの主人 との楽しかった日々を思っているのでしょう。しばらく墓の前に佇み帰って行く、それ を日課としている忠犬=のお話しです。この世知辛い中で、何ともホットな話題でご ぎいました。 でも、あちこちから「犬を放し飼いいにしてもいいの?」・・・ まあ、それだけ閑かな田舎なのかも知れませんね。

 私の家にも、3才になる「ダフ」と云う名前の犬(ラブラドール種)がおります。 ちょっと格好悪い名前ですが「ダフ」と呼ぶと喜んでいるところを見ると、自分では、良い名前だと思っているのでしょう。よく田んぼに連れて行きます。私の家から6キロの距離です。この犬は水に入るのが好きで、田植え後には連れて行けません。折角植え た水田の中に入るからです。田舎はよくしたもので、田んぼに行ったら放し飼いです。
 ある日、田んぼにいたはずの「ダフ」が見えないのです。それでも捜す訳でもなく、 一日そのままです。夕方になってやっと現われました。そして、びっくり!!・・・ 家の者が「ダフ家に来てたよ」と云うのです。何と田んぼから家に帰り、また田んぼに 戻って来たのでしょう。知らない振りして・・・何時も車に乗せて行き来するのですが、 「よく道を覚えるものだな一」と、怒る気にもなれず、感心した次第です。
 今まで何匹かの犬を飼いましたが、死ぬ時が一番嫌ですし、辛いですね。 そのうち、小判の在処でも教えてくれることを信じながら・・・。失礼致しました。                             

            
──風花を 追って追われて 児(こ)の瞳 ──